マナーの大切さ
結納は人生の区切りとなる大切な儀式です。これから結婚する相手のご両親とも正式な形でお会いする場になりますので、失礼があってはいけません。服装や準備品、言葉遣いなどには、相手を不快にさせないように注意を払いましょう。また、体調管理をしっかりとして、当日に備えるのも相手への気遣いです。ただし、あまり神経質になりすぎるのも、雰囲気を悪くしてしまう原因にもなります。ちょっとした失敗や気持ちの空回りであれば、ご愛嬌とするのも重要な大人のマナーのひとつでしょう。お互いが相手方に対して清く正しい誠意と敬意を持って接する、という気持ちが一番重要なのです。
結納品
結納品を決めるときは、品数が偶数にならないように注意しましょう。これは偶数に、「ふたつにわけられる」、つまり「わかれる」の意味を連想させることがあるからです。それぞれの品目の数量も、奇数を選ぶのが一般的です。ただし、鰹節や末広(扇子)など、二つで一対となるものについては、目録に「一対」と記載することができますので、縁起がよいとされています。
手土産
手土産選びは迷われる方がほとんどだと思います。結納だからこれを送らなければいけないという決まったものはありません。特に、食べられるものでなければいけないというルールもないので、食べ物以外でも相手に喜んでもらえるものなら大丈夫です。しかしながら、菓子折りを贈る際には注意が必要なことがあります。それは、ようかんやカステラなど、一本を切って食べるものは避けるということです。「切る」ということは縁が切れることを連想させますので、縁起がよくないのです。おまんじゅうなどが一般的でしょう。つける熨斗(のし)は、「一度きり」という意味を込めて結び切りのものをつけましょう。手土産を持っていく際には、できれば紙袋ではなく風呂敷でつつんで持ち運ぶことがベストです。ただし、ここでもひとつマナーがあります。それは、風呂敷を結ばないということです。結び目はお渡しする際に「ほどく」ものですから、別れをイメージさせてしまうのです。
服装
服装は、正装と略装があります。正装につきましては、男性であれば、婚約されるご本人は略礼服、親御様と仲人は紋付袴かモーニング服です。女性は、ご本人であれば振袖、親御様と仲人は色留、留袖です。略装については、男性の方は、本人であれば色の濃いスーツ、お父様と仲人は略礼服になります。女性のほうは、本人は訪問着やスーツ、ワンピースがよいでしょう。お母様と仲人は訪問着か付け下げ、色無地、もしくはスーツ・ワンピースをお召しになるとよいでしょう。訪問着、付下げ、色無地とは和服の種類のことです。詳しいことにつきましては、着物屋さんに聞いてみましょう。女性は、ネックレス、イヤリングなどの宝飾品類は真珠(パール)のものを選んだほうがよいです。男性の靴は紐のついたものを、女性は服装にあわせたフォーマルなものを選びましょう。男性のネクタイの選び方についてですが、略礼服であれば、白、もしくは白に近いグレーで、柄の無いものを選びましょう。白黒の縞模様のネクタイはモーニング用になります。ダークスーツの場合であっても、白無地は合わないかも知れませんが、落ち着いた色と模様のものを選びましょう。服やくつしたに穴が空いているなんてことも無いように、来ていく服は前日までに確認を済ませしょう。祝儀扇子を携帯するのもお忘れなく。
忌み言葉
縁起が良くないのであまり使わないほうがよい忌み言葉(いみことば)というものがあります。例えば、手土産に羊羹などの「切る」ものを用いないこともそうですし、祝膳の席で割り箸を出すと「割れる」の響きから破談が連想されてしまいますので、避けるものとしています。以下に、結納の際の代表的な忌み言葉をリストアップします。細かいところまで過剰に反応するのも良くないですが、あまり無神経につかうのも喜ばれることではないと思いますので、気をつけましょう。
忌み言葉の例
- わかれる
- 切れる
- 割れる
- ほどける
- 離れる
- 流れる
- 破れる
- 重ねる
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